こどもだけのまほう

魔法陣グルグル』という題材を使って論ずる「子どもだけの魔法」は、次の論点に添って書いていく予定です。

「子ども」と「大人」の違いとは何なのか?

僕は、この『魔法陣グルグル』という漫画を何度も読んできた結果、ここまで緻密に「子どもとはどういう存在なのか」を書ききった作品にはもう出会えないと思いました。と言って、今後そういう作品に出会ってしまったら恥ずかしいですがw

いわゆるギャグ漫画として、少年ガンガンでのんびりと連載されてきた作品なのですが、その連載期間は10年にも及びます。だから、連載当初から作者が、緻密に漫画の構想を練っていたなんてことは有り得ないと思います。しかもギャグ漫画ですしね。それでも、この作品には何か一本筋の通った世界観があるのです。

最初の2回程度で、この作品の前提となる「ドラクエ的世界観」を論じます。ドラクエのパロディ4コマ漫画でデビューしたこの作者は、「ドラクエ的世界観」を裏切ってしまうことで『魔法陣グルグル』の世界観を作り出すことに成功しています。

残りの4〜6回で、この漫画が何故「子ども」を論じた名作だと言えるのかを説明します。画像をキャプチャーして論じたいと思っているので、もう少し回数がかかってしまうかもしれません。
同様の内容を扱った『魔法遣いに大切なこと』、一連の「ポポロクロイス」作品といったものにも触れたいと考えています。

気持ち悪いと思われるのを承知で言うのですが、
この漫画は本気で後世に残すべき作品だと信じています。
重いテーマを描いているようには見えないのに、自然と読者を深い思索に誘う名作であるがゆえに、いろんな人に勧めたい作品でもあります。

というわけで、感情的に語ってしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
以上、700字くらいでまとめてみました。